美容室のSNSや広告でよく見かける“サロンモデル”。
「どうしてあの人が選ばれるの?」「自分もなれるの?」と気になったことはありませんか?
カットモデルが主に“練習目的”なのに対し、サロンモデルはお店の宣伝・集客を目的としたモデル。
声をかけられる人には、やはり共通点があります。この記事では、サロンモデルに選ばれる人の特徴、求められる条件、注意点や体験談までまとめました。
サロンモデルとは?カットモデルとの違い
サロンモデルとカットモデルは、似ているようで実は役割も体験も大きく異なります。声をかけられたときに戸惑わないよう、まずはその違いを整理しておきましょう。
目的と立ち位置
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カットモデル
… 美容師さんの技術練習・検証のために協力する存在。 -
サロンモデル
… お店の宣伝・集客を目的とした“広告用のモデル”。
カットモデルは“学びのための相棒”であり、サロンモデルは“お店の顔”。このスタンスの違いがすべてに影響してきます。
担当者と仕上がり
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カットモデル
… 主にアシスタントや若手スタッフが担当。仕上がりは練習の成果次第。 -
サロンモデル
… スタイリストやベテランが担当し、完成度の高い仕上がりを提供。
カットモデルは“多少イメージと違っても仕方ない”ことがありますが、サロンモデルは撮影が前提のため、見栄えを意識した仕上がりになります。
費用と条件
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カットモデル
… 無料か、カラー・パーマなどは材料費のみ。 -
サロンモデル
… サロン側が費用を負担するケースが多く、基本的に無料。
ただし、サロンモデルは「撮影・SNS掲載」がセット。広告やWebサイトに写真が使われるのが前提です。
撮影の有無
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カットモデル
… 記録用に撮る場合もあるが任意。 -
サロンモデル
… 写真撮影は必須。SNSや広告に掲載されることを前提に行われる。
「仕上がった髪型をどう発信するか」まで含めての体験になるため、自分の写真がどこに使われるかは必ず確認しておきたいポイントです。
まとめると
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カットモデル=練習に協力するモデル
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サロンモデル=お店の宣伝に登場するモデル
同じ“モデル”でも目的が大きく異なるので、声をかけられたときには「どちらのモデルですか?」と聞いてみると安心です。
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サロンモデルに声をかけられる人の特徴
1) 写真映えする雰囲気を持っている
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笑顔が自然で柔らかい
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透明感のある雰囲気
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顔立ちより“全体の空気感”が大切
サロンモデルは広告やSNSに登場するため、特別な美人でなくても「写真で映える」ことが重要です。表情や仕草にナチュラルな魅力がある人は、美容師さんの目に留まりやすくなります。
2) 髪の状態が良く、スタイルが映える
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ツヤや健康さがある髪質
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カラーやパーマが入りやすい状態
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大きなダメージや枝毛が少ない
美容師さんは「仕上がりの写真をどう見せるか」を考えています。髪の状態が整っていると、光の下でより美しく映り、広告写真として使いやすいのです。
3) ファッションと髪型のバランスがとれる
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シンプルでも清潔感のある服装
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全体のコーディネートに統一感がある
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“その人らしさ”がスタイルに映える
サロンモデルはヘアだけでなく「トータルの雰囲気」が重視されます。洋服やメイクとヘアスタイルが調和している人は、完成後の写真も自然に見栄えが良くなります。
4) SNSや発信力を持っている
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InstagramやTikTokを使っている
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フォロワー数は多くなくても投稿習慣がある
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ポジティブにシェアしてくれる人は特に歓迎
美容室にとってサロンモデルは宣伝でもあるため、発信力がある人はとても重宝されます。実際にSNSでシェアすると、お店側も「またお願いしたい」と思いやすくなるそうです。
5) 年齢や性別は幅広い
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若年層はもちろん、30〜40代の“大人モデル”需要もある
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男性モデルのニーズも増えている
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お店のターゲット層に合っていれば年齢は問わない
一見「若い女性限定」のように思われがちですが、実際には幅広い世代や男女の需要があります。特に“大人女性のリアルヘア”や“メンズスタイル”を打ち出したいサロンでは、30代以上や男性が声をかけられることも多いです。
まとめると
サロンモデルに声をかけられる人は、特別なモデル体型である必要はありません。
写真映えする雰囲気、髪の健康さ、ファッションとのバランス、そして発信力や協力的な姿勢があれば十分にチャンスがあります。
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どんな場所・タイミングで声をかけられる?
1) サロン周辺や駅前
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美容室の近くや駅前は、スタッフが直接スカウトしやすい定番スポット。
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特におしゃれなエリアや若者が集まる駅では「イメージに合う人」を探しているケースが多いです。
→ 「お店にすぐ来てもらえる距離感」も選ばれる理由のひとつ。
2) ファッションやカルチャーが集まる街
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ショッピングモール、アパレル通り、カフェの多いエリアなど。
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「雰囲気がおしゃれ」「全体のコーディネートがまとまっている」人は、サロンモデルとして声をかけやすい対象になります。
→ カットモデルよりも「トータルで映える人」が重視されるのが特徴。
3) イベントやフェス、カルチャースポット
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美容イベントやファッション関連イベントでスカウトされることも。
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フェスや展示会の来場者など「おしゃれに敏感な人」が集まる場所は、美容師さんにとってもチェックポイントです。
4) SNSでの募集
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InstagramのDMや、サロン公式アカウントから直接オファーされるのが今は主流。
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「#サロンモデル募集」「#撮影モデル募集」といったハッシュタグで公募されるケースも多いです。
→ 実際には街頭スカウトよりも、SNS経由の依頼の方が増えているのが最近の傾向です。
5) 声をかけられやすい時間帯
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平日昼間
… 撮影がしやすく、自然光も入る時間帯。 -
休日午前中〜昼過ぎ
… イベントやショッピングで人通りが増える時間帯。 -
サロンモデルは「撮影の光」が大切なので、カットモデルよりも昼間の依頼が多いのが特徴です。
6) 美容師さんの視点で
「街で見かけて声をかけることもあるけれど、最近はやっぱりSNSでの募集が多いですね。特にInstagramは髪型や雰囲気が分かりやすいので、『お店の世界観に合うか』を事前にチェックできます。」
まとめると
サロンモデルは、カットモデルのように「技術練習のため」だけではなく、“映える雰囲気”を求めてスカウトされるのが大きな違い。
街中や駅前でも声がかかりますが、最近はSNSを通じた依頼が主流になっています。
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声をかけられたときの注意点
1) 撮影データの扱いを確認する
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どこに掲載されるのか?
→ SNS(Instagram・TikTok)、サロンHP、広告、ポスターなど -
掲載期間や用途は?
→ 一時的なSNS投稿なのか、長期的に広告で使われるのか
👉 事前に用途を確認しておかないと「思った以上に大きく自分の顔が出ていた」ということもあります。
2) 費用の有無をチェック
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基本はサロン側が負担=無料が多い
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ただし「交通費は自己負担」「衣装は持参」など条件がある場合も
👉 「完全無料ですか?交通費や材料費はかかりますか?」と聞くのが安心です。
3) 所要時間を把握する
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カットやカラーに加えて撮影準備+撮影本番があるので、2〜3時間は見ておきたい
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撮影用に何パターンも撮る場合は、さらに時間が延びることも
👉 予定がタイトな日に引き受けると「思った以上に長引いた」と後悔する原因になります。
4) 契約や同意書にサインする場合もある
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広告や雑誌など大きな媒体に出る場合は、肖像権や利用目的に関する同意書が用意されていることも
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内容を読んで理解できないときは、その場で慌てず「持ち帰って確認したい」と伝えてOK
5) 撮影への協力姿勢も大切
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撮影中は笑顔やポーズをお願いされることもあります
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「撮られるのはちょっと苦手…」と思う人は、事前に自分の気持ちを伝えておくのが大切
6) 美容師さんの視点で
「撮影やSNS掲載について、最初に質問してくれるモデルさんは安心できます。お互いに認識を合わせたうえで進められるので、トラブルも少なく、撮影も楽しくできます。」
まとめると
サロンモデルは「無料で施術してもらえる」という魅力の一方で、写真の使われ方や撮影の拘束時間など注意点もあります。
安心して楽しむためには──
✔掲載用途の確認
✔費用の有無
✔所要時間
✔契約や同意書の内容
この4つをしっかり押さえておくことがポイントです。
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体験談から見たサロンモデルのリアル
ポジティブな体験談
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プロに撮影してもらえて特別感があった
「普段はスマホ写真ばかりだけど、ライティングや角度を工夫してもらい、まるで雑誌モデルみたいな写真を撮ってもらえた。宝物になった。」 -
SNSで反応が増えてうれしかった
「美容室の公式Instagramに写真が掲載され、フォロワーや友達から『素敵!』とコメントをもらえた。自分の自信にもつながった。」 -
仕上がりの完成度が高い
「スタイリストさんが担当してくれたので、仕上がりがとても丁寧。普段のカットよりレベルが高いと感じた。」
👉 ポジティブな声では、“非日常の体験”や“自分が映える喜び”を挙げる人が多いです。
ネガティブな体験談
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広告で大きく掲載されて驚いた
「軽い気持ちで受けたら、駅のポスターに大きく自分の顔が。悪いことではないけど、少し恥ずかしかった。」 -
撮影が長くて疲れた
「30分くらいと思っていたのに、ライティング調整やポーズ替えで3時間近く。楽しかったけど体力的に大変だった。」 -
ヘアスタイルが完全にお任せだった
「事前に詳しく確認せずに任せたら、自分では選ばない髪色に。仕上がり自体はきれいだったけど、普段の生活には少し合わなかった。」
👉 ネガティブな声の多くは、“想定外の規模感”や“確認不足”から生まれています。
体験談から見える傾向
体験談をまとめると──
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満足度は高め:
プロ仕上げ+撮影で特別な体験ができる -
ギャップも起こりやすい:
広告利用や拘束時間が想定外になることがある -
事前確認がカギ:
掲載範囲・時間・スタイルの方向性を把握すれば安心
まとめると
サロンモデルは、普段では味わえない貴重な体験ができる一方で、「思っていた以上に本格的だった」という声も多いのが現実です。
だからこそ、事前に条件を確認し、自分の生活や性格に合うかどうか見極めてから参加することが、満足度を高める最大のポイントになります。
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美容師さん目線で“うれしいサロンモデル”
撮影に協力的で笑顔を見せてくれる
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自然な笑顔やポーズに応じてくれる
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指示に素直に反応してくれる
美容師さんは「髪型をどう見せるか」を考えながら撮影します。ぎこちない雰囲気よりも、楽しそうに笑顔を見せてくれるモデルさんだと、写真の完成度が格段に上がります。
希望やNGを最初に伝えてくれる
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「この長さは残したい」「この色はNG」など事前に共有
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柔軟に任せつつ、最低限のラインをはっきりさせてくれる
サロンモデルは宣伝用なので美容師さんにお任せする部分が多いですが、最初に希望や制約を伝えてくれる人は安心感があるとの声が多いです。
ファッションやメイクが髪型と調和している
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洋服とヘアがマッチしている
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メイクも写真映えする程度に整っている
髪型がどんなに映えても、全体の雰囲気がちぐはぐだと写真としての完成度が下がります。トータルで調和している人は、サロンにとっても「使いやすいモデル」になります。
SNSでポジティブに発信してくれる
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撮影後にInstagramなどで投稿してくれる
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お店のタグ付けや紹介をしてくれる
サロンモデルは「宣伝」が目的なので、SNSで拡散してくれる人は非常にありがたい存在。美容師さんからすると、仕上がり+発信力の両方を持っている人は特にうれしいモデルです。
時間や撮影に柔軟に対応できる
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「時間がかかっても大丈夫です」と言ってくれる
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何パターンかの撮影に付き合ってくれる
撮影はライティング調整やスタイルチェンジで想定以上に時間がかかることがあります。そのときに柔軟に付き合ってくれるモデルさんは、美容師さんにとって心強い存在です。
まとめると
美容師さんが「またお願いしたい」と感じるサロンモデルは、笑顔で協力的・柔軟でコミュニケーションがスムーズな人です。特別な美しさやモデル体型よりも、一緒に良い作品をつくるパートナーとして関われる姿勢が重視されています。
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よくある質問(Q&A)
Q1. サロンモデルは誰でもなれるの?
A. 特別なモデル体型である必要はありません。写真映えする雰囲気・髪の健康さ・清潔感があれば声がかかるチャンスは十分あります。SNS発信力がある人は特に歓迎されやすいです。
Q2. サロンモデルは本当に無料なの?
A. 基本的にはサロン側が負担=無料です。ただし交通費や衣装代が自己負担になる場合もあるので、最初に確認すると安心です。
Q3. 写真は必ずSNSに載るの?
A. 多くの場合はSNSやサロンHPでの掲載が前提です。ただし広告やポスターに使われる場合もあるので、「どこに掲載されますか?」と用途を必ず確認しましょう。
Q4. 時間はどれくらいかかる?
A. 施術だけでなく撮影準備や撮影本番があるので、2〜3時間は見ておいた方が安心です。雑誌や広告レベルの撮影だと半日以上かかることもあります。
Q5. メイクや服装はどうすればいい?
A. サロン側から指定される場合もありますが、基本は清潔感があり、髪型を引き立てるシンプルな服装がおすすめです。撮影の世界観に合わせて衣装を準備してくれるケースもあります。
Q6. 断りたいときはどうすればいい?
A. 無理に受ける必要はありません。「今日は難しいです」とシンプルに伝えて大丈夫。SNSの募集も含め、条件が合わなければ断るのが普通です。
まとめると
サロンモデルは、誰もが一度は挑戦できる特別な体験ですが、無料だからと軽く受けるのではなく、条件を確認して納得してから参加することが大切です。
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サロンモデルに挑戦するときのチェックリスト
サロンモデルに声をかけられたら、受ける前に次のポイントを確認しておくと安心です。
✔ 掲載先を確認した?
SNSだけか、広告やポスターにも使われるのかチェック。
✔ 費用の有無は聞いた?
交通費・材料費など、自己負担があるかどうかを確認。
✔ 所要時間を把握した?
施術+撮影で2〜3時間以上かかる可能性も。予定に余裕があるか確認。
✔ 希望やNGを伝えられた?
「長さはここまで」「ブリーチはNG」など最低限の条件を伝える。
✔ 撮影や発信に協力できる?
写真撮影・SNS掲載に抵抗がないか、自分の気持ちを整理しておく。
この5つをクリアしていれば、サロンモデルの体験は安心して楽しめるはずです。
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まとめ
サロンモデルは、美容師さんの練習台となるカットモデルとは違い、お店の宣伝・集客のために“映える写真”を撮ることが目的です。
声をかけられる人の特徴は──
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雰囲気が写真映えする
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髪の状態が整っている
-
ファッションやメイクと調和している
-
SNS発信力がある
-
お店のターゲット層に合っている
というポイントでした。
体験談を見ると「プロの撮影で特別な写真が残せた」「SNSで褒められて自信になった」といったポジティブな声が多い一方で、「広告に大きく載って驚いた」「撮影が長くて疲れた」という声も。
安心して楽しむためには、掲載用途・費用・時間・契約内容をきちんと確認することが大切です。
サロンモデルは、非日常を味わえる特別なチャンス。興味がある人は、チャンスが来たときに自分らしく楽しめるよう、心構えをしておくと安心です。
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