「薬草風呂」と聞いて、あなたはどんな香りを思い浮かべますか?
昔ながらの暮らしの中で親しまれてきたどくだみやよもぎは、今でもナチュラルなバスタイムを楽しみたい人に人気の素材です。
とはいえ、どちらも身近にある薬草だけど、
実際にお風呂で使うなら「どっちが心地いいの?」と迷うこともありますよね。
この記事では、どくだみとよもぎを香り・使い心地・楽しみ方の違いに注目して、
実際に体験してみた感想をもとに比較してみました。
「今日はどっちにしよう?」
そんな気分で選ぶのも、自然の恵みを楽しむひとつの方法。
暮らしにそっと寄り添う薬草風呂、あなたも試してみませんか?
※この記事はあくまで筆者個人の体験・感想にもとづく内容です。効果・効能を保証するものではありません。
🌿どくだみとよもぎ、どんな植物?
どくだみとよもぎ。
どちらも身近な薬草として昔から親しまれてきた存在ですが、その姿や香り、使われ方にはそれぞれに個性があります。
▷ どくだみって?
どくだみは独特の香りをもつ多年草で、梅雨のころに白く可憐な花を咲かせます。
名前に「毒」とつくものの、これは“毒をためる”ではなく“毒を出す”という意味があるとも言われていて、解毒や浄化の象徴として扱われてきた薬草です。
葉にはピリッとシャープな香りがあり、すっきりした印象が強め。
どくだみ茶としても広く知られていますが、乾燥させた葉をお風呂に浮かべると、ほんのりとした香りと自然なぬくもりが楽しめます。
▷ よもぎって?
一方のよもぎは、春になると河原や道ばたにたくさん生えてくる、柔らかな緑色の葉が特徴の植物です。
ほんのり甘く、草もちの香りにも似たやさしい香りと、ふわっとしたあたたかみが魅力。
古くからお灸や薬膳料理に使われてきた背景もあり、「和ハーブ」としても人気があります。
乾燥させたよもぎは、香りがふわっと広がって、まるで緑の中にいるような感覚をもたらしてくれます。
どくだみ=シャープですっきり
よもぎ=やわらかくてぬくもり系
そんなイメージを持って、実際に使ってみると……どちらにも、それぞれの良さがあるのを実感できます。
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🌼香りや使い心地をくらべてみた
実際にどくだみとよもぎを乾燥させて、それぞれお風呂に使ってみました。
どちらも自然な香りがふわっと広がって、気持ちがゆるんでいくような心地よさがあるのですが、その雰囲気はまったく違います。
🌿どくだみ風呂は、すっきり&シャープ系
乾燥させたどくだみの葉を布袋に入れて湯船に浮かべると、ほんのりとした独特の香りが広がります。
お茶にした時よりも香りは控えめですが、どこか落ち着く、スーッとした空気感。
香りが甘すぎないので、気持ちを切り替えたい時や、ちょっとシャキッとしたい日に向いている印象です。
また、湯船の中で軽く揉むと、じんわりと香りが深まり、肌ざわりも柔らか。
どくだみ=強いイメージがあるかもしれませんが、実際はやさしい静けさを感じるお風呂になりました。
🌿よもぎ風呂は、あたたかみ&包まれる系
一方のよもぎ。
袋に入れてお風呂に浮かべると、ほんのり甘さのある草の香りがふわっと広がり、まるで春の野原にいるような気分になります。
香りはどくだみよりもやわらかく広がる印象で、ぬくもりや安心感が強め。
「今日は疲れたなあ」と思う日に、なんとなくよもぎ風呂を選んでしまうのは、この香りの持つ力かもしれません。
お湯も少しとろみが出たようなやわらかさを感じて、じんわり温まる感覚がうれしいポイント。
肌への刺激が少なく、香りも万人受けしやすいので、家族みんなで楽しみやすい印象でした。
どちらもそれぞれに良さがあって、気分や体調に合わせて使い分けるのがおすすめ。
次は、もっと具体的に「どんな使い方ができるか」を紹介していきますね🍵✨
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🛁使い方もいろいろ!こんな風に楽しめます
どくだみもよもぎも、乾燥させた葉を使えば、自宅で気軽に薬草風呂が楽しめます。
ここでは、私が実際にやってみた中で「これ簡単でいいかも」と感じた方法をいくつかご紹介しますね。
✔ 布袋に入れてそのまま湯船へ
一番シンプルなのが、乾燥させた葉を布袋やお茶パックに入れて、そのまま湯船に浮かべる方法。
市販のだしパック用の袋や、不織布のお茶パックを使えば、後片付けもらくらく。
香りがしっかり出るように、湯の中でやさしく揉むのがポイントです。
✔ 煮出して「薬草液」として使う方法も
香りを濃く楽しみたい時は、鍋で数分煮出してからお風呂に注ぐ方法もおすすめ。
香りがぐっと深まって、お湯もほんのり色づきます。
どくだみは少しシャープに、よもぎはやわらかく甘く香るので、香りの強さを調整したい時にもぴったり。
※煮出した薬草液は、火傷しないようにしっかり冷ましてから湯船に入れてね。
✔ 足湯や手湯にして楽しむのも◎
「全身浴はちょっと面倒…」という日には、洗面器で足湯や手湯にして楽しむのもおすすめ。
小さな布袋ひとつでOKなので、夜のリラックスタイムや朝の目覚めにぴったり。
足元からじんわり温まると、気持ちまでゆるんでくるのが不思議です。
✔ どくだみ×よもぎのブレンドも人気!
じつは、どくだみとよもぎをブレンドして使う人も増えているんです。
どくだみのシャープさと、よもぎのぬくもりがちょうどよく調和して、香りの奥行きが広がるのが魅力。「どっちも気になる!」という方は、まずは少量ずつ組み合わせてみるのも楽しいですよ。
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🤔私の好みは…正直どっち?
どっちもそれぞれに魅力があって、「今日はどっちにしよう?」と選ぶ時間さえも楽しいんですが、
正直に言うと……私は“その日の気分”で決めています。
📌疲れがたまっている日には、迷わず「よもぎ」
心も体もぐったりしている日は、ふわっと包まれるような香りのよもぎに手が伸びます。
草もちみたいな甘い香りが安心感をくれて、何も考えずにただ“ほわ〜っ”としたい夜にぴったり。
「もう今日は、静かにお風呂入って、寝たいな…」という日には間違いなくよもぎ派。
📌気分をシャキッと切り替えたい朝風呂には、どくだみ!
逆に、ちょっと気分を切り替えたい朝や、頭をすっきりさせたい日には、どくだみの“静かな強さ”が頼もしく感じます。
香りにクセがあるけど、それがまた「自然の中にいるような静けさ」を思い出させてくれて、
自分の中が整う感じが好きなんです。
🧺本音:どちらも常備しておきたい存在!
正直、どちらかひとつには決められません…!
どくだみもよもぎも、どちらも“自然のめぐみ”そのもの。
香りや効能で決めつけるのではなくて、「今日は何を求めてるかな?」という気持ちに合わせて選ぶのが、いちばんしっくりくるなと感じています。
そんなふうに使い分けているうちに、いつの間にか自然と「自分の声」に気づけるようになるのも、薬草風呂のいいところなのかもしれません。
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🌿どっちも楽しみたい人におすすめの楽しみ方
「どくだみもいいけど、よもぎも捨てがたい…」
そんなふうに迷ってしまうあなたへ。
どちらかを選ぶ必要なんて、実はないんです。“どっちも”使っていいんです◎
🫖①ブレンドで香りを楽しむ
どくだみとよもぎを半量ずつ布袋に入れて、お風呂に浮かべると、
香りがぐんと奥深くなって、まるで野草の香りに包まれた森の中にいるような気分に。
シャープなどくだみと、まろやかなよもぎがバランスよく調和して、
「今日はどっちか決めきれない!」という日にはぴったりの組み合わせです。
🛁②日替わりで“薬草風呂ローテーション”
忙しい日が続くと、気分も体調も日によって違いますよね。
そんなときは、どくだみ・よもぎを交互に楽しむローテーション風呂にしてみるのも◎
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すっきりしたい日はどくだみ
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ゆるっと癒されたい日はよもぎ
こんなふうに「自分の気分に合わせて選ぶ時間」もまた、セルフケアのひとつになります。
👨👩👧③家族やパートナーと使い分けるのも楽しい
どくだみはシャープな香りが好きな方に、
よもぎはやさしい香りを好む方に。
香りの好みは人それぞれなので、家族やパートナーとシェアしながら違いを楽しむのも、薬草風呂の醍醐味です。
「今日はどっちがいい?」と聞いてみる会話も、なんだか楽しくなってきますよ。
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💬まとめ|どくだみとよもぎ、どちらも“今の自分”に寄り添ってくれる
どくだみとよもぎ、どちらが優れているというよりも、
それぞれにちがった香り・ちがったぬくもり・ちがった癒しがあるからこそ、比べるのが難しいのかもしれません。
ときには「よもぎの甘さに包まれたい」と思う日もあれば、
「どくだみの静けさで整えたい」と感じる朝もある。
そんなふうに、気分や季節によって選べる自由さがあるのが、薬草風呂のいちばんの魅力です。
どちらかに決める必要はありません。
大切なのは、“今の自分が求めている香り”に気づくこと。
その小さな感覚が、暮らしを少しやさしく整えてくれるのだと思います。
まずは気軽に、どちらかをひと袋から。
そして、香りのちがいを感じながら、自然にゆだねる時間を楽しんでみてくださいね。
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