「このソファ、もうボロボロ…」
「ラグに吐かれて何回洗ったことか…」
猫と暮らしていると、インテリアに関するトラブルは本当に尽きません。
おしゃれな部屋にしたいと思っていても、毛・爪・吐き戻し・粗相…と、現実はなかなか理想通りにいかないものです。
わが家でも以前は、フワフワのラグに毛がからまり、布製のソファには爪あとがズラリ…。
掃除や洗濯が追いつかず、インテリアにストレスを感じていた時期がありました。
でも、ある日ふと「猫にとっても人にとっても、心地よく暮らせる部屋ってどんな部屋なんだろう?」と考え直したことをきっかけに、少しずつ素材や家具の選び方を見直すようになりました。
今回は、そんなわが家の試行錯誤の中から見つけた
「猫と暮らす人のためのインテリアの選び方」をご紹介します。
・掃除しやすく毛がつきにくい素材
・爪とぎや吐き戻しに強いアイテム選び
・猫が落ち着ける空間をつくる工夫 など…
猫も人もラクに、そしてやさしく過ごせる空間づくりのヒントになればうれしいです。
猫との暮らしで起こりがちな“インテリアあるある”とは?
猫との暮らしは毎日が癒し。でもその反面、インテリアに関する「困った」がじわじわ積もってくるのも事実です。
猫の気まぐれな行動や体調によって、
「えっ、まさかそこに!?」と驚かされることも…。
🐾 ソファがボロボロに…
お気に入りだった布製のソファ。
ある日ふと見ると、ひじ掛け部分にびっしりと爪あとが…。
猫は本能的に爪をとぎたくなる動物。
特に布製・ニット調・メッシュ素材は、爪が引っかかりやすく“最高の爪とぎ台”になってしまうんです。
🐾 ラグに吐かれる問題
夜中に「ゴポッ、ゴポッ…」という音で飛び起きて、見たらラグの上に吐き戻しの跡が…。
どんなに掃除しても、染みやニオイが残ると本当にショック。
長毛猫やシニア猫と暮らしていると、吐き戻しはつきもの。
それなのに「洗えないラグ」「乾きにくい素材」だと、掃除が地獄に…。
▶ 猫の粗相で困ったときの掃除&防止対策はこちらに詳しくまとめています
→ ラグのニオイ・染み対策まとめ
🐾 毛がつきまくるカーテンや布小物
窓辺でくつろぐ猫にとって、カーテン=背もたれ&隠れ家。
気づけばカーテンの裾や裏側が、毛だらけ+爪痕だらけになっていることも…。
座布団、ブランケット、クッションカバーなども、ふわふわ系だと毛が埋もれて取れにくくなりがちです。
🐾 おしゃれな収納が“登り台”に
ディスプレイを意識したおしゃれな棚や壁掛け収納も、
猫にとっては「ジャンプするのにちょうどいい高さ」。
本棚の上にお気に入りのぬいぐるみを並べていたら、朝には全部落とされていた…なんて経験、ありませんか?
インテリアが「猫仕様」になるのは自然なことだけど、
ちょっとした工夫で“困った”を予防できることも多いんです。
.
猫にやさしいインテリアの基本|選び方の5つの視点
「もう猫にボロボロにされても仕方ない…」
とあきらめる前に、ちょっとだけ“素材”や“配置”を見直してみませんか?
ここでは、猫と心地よく暮らすために意識したい5つのポイントをご紹介します。
① 爪に強い素材を選ぶ(ソファ・イス・カーテン)
爪とぎを完全に防ぐのは難しいけれど、素材を変えるだけでダメージを減らすことはできます。
-
NG素材の例
ニット調、メッシュ素材、起毛布 → 爪が引っかかりやすい -
おすすめ素材
合皮・スエード調合成皮革(マイクロファイバー系)・爪とぎ防止加工の布地
特に合皮は爪が引っかかりにくく、毛も付きにくいため、猫飼いさんに人気。
ただし、安価なものは剥がれやすいので、レビューをよく確認して選びましょう。
② 掃除しやすい・汚れにくい素材を選ぶ(ラグ・クッション)
猫が吐いてしまったときや粗相をしてしまったときに、水拭きしやすくて乾きやすい素材があると本当にラク。
-
洗えるラグ
(ポリプロピレン・ナイロン) -
表面がツルッとした素材のクッションカバー
-
撥水・防臭加工があるもの
ふわふわ・毛足の長い素材は避けた方が無難です。
掃除機でも取りにくく、ゴミや毛が絡まりやすいので注意。
③ 布より木・スチールなど“毛が付きにくい素材”を取り入れる
家中を布で包みすぎると、とにかく毛がつく!絡む!舞う!
そのため、
-
ダイニングチェアを
布張り→木製にチェンジ -
ソファ横のサイドテーブルをアイアンやスチール素材に
など、「面積が小さい部分からでも、布以外に置き換える」のがポイント。
とくに春・秋の換毛期には、この差がとても大きく感じられます。
④ 猫の動線をふさがない家具配置
猫は上下運動が好きな動物。
窓際やお気に入りの寝床にスムーズに行けるかどうかで、ストレスのかかり方が変わります。
-
窓際に行くためのルートをふさがない
-
高い場所に行けるステップを家具で代用
-
テーブルや棚の間を飛び移れる距離感に
こうした「猫の通り道」を意識した家具配置にすることで、
“物を落とされる”“無理にジャンプしてケガ”のリスクも減らせます。
⑤ “高低差”と“隠れ家”の両立で猫の安心感UP
猫にとって、「登れる場所」「隠れられる場所」がそろっている部屋はとても安心できる空間。
-
棚の上や冷蔵庫上など“見渡せる場所”に毛布を敷く
-
ベッド下やソファ下などにこもれる空間を用意
-
見た目を崩さない“隠し布”でカバーすると◎
こうした“居場所の多さ”がストレス軽減にもつながるので、インテリア選びの視点としても大切です。
.
家具ごとに見る「猫OK・NG素材」まとめ
ここでは、実際の家具ごとに「猫と暮らすうえでおすすめの素材・避けたい素材」をわかりやすく整理してみます。
素材選びの基準はずばり、「爪が引っかからない」「毛が絡みにくい」「掃除しやすい」の3つです。
🛋 ソファ
-
OK素材
・マイクロファイバー(合成スエード)
・合皮(高品質のPUレザーなど)
・撥水加工のある合成布 -
NG素材
・麻混や綿100%のファブリック
・メッシュ、ニット系
・起毛素材やベルベット系(毛が絡みやすい)
布ソファでもカバーリングタイプなら交換や洗濯がしやすいため、こまめに清潔を保てます。
ただしカバーの布選びは慎重に!
🪟 カーテン
-
OK素材
・厚手ポリエステル
・麻風合いの爪が引っかかりにくい織り生地
・撥水・帯電防止加工があるもの -
NG素材
・薄手レース(すぐ破れる)
・ふわふわ・起毛素材
・床まで長いタイプ(裾が毛まみれ+遊ばれる)
丈を短めにカットしたり、すそ部分におもりや固定を入れることで、いたずら防止にも◎
🧺 ラグ・カーペット
-
OK素材
・ポリプロピレン
(掃除しやすい+毛が絡みにくい)
・タイルカーペット
(汚れた部分だけ洗える)
・薄手の撥水マット、洗えるタイプのラグ -
NG素材
・シャギー・長毛素材
・ウール混
(毛が絡む+吐き戻しが取れにくい)
・すぐズレる軽量マット
(粗相時に下まで被害)
防水加工+滑り止め付きのタイプだと、さらに安心です!
▶ 猫の毛が絡まないラグ、実際に使ってよかったものを紹介しています
→ ペットの毛がつきにくいラグ・カーペット5選はこちら
🛏 クッション・ブランケット類
-
OK素材
・短毛&毛玉になりにくいフリース
・滑らかなツイル系生地
(ポリエステル・綿混)
・洗濯機OK&速乾素材 -
NG素材
・起毛・パイル素材
・ふんわりボアやフリルつき
(毛がつきやすく、掃除も面倒)
・中綿が偏りやすい安価素材
色はグレー・ベージュ・ブラウンなどの中間色を選ぶと、毛や汚れが目立ちにくくおすすめです。
このように、家具ごとの「猫目線」と「お手入れ目線」の両方を意識することで、見た目も快適さもぐっとアップします🐱✨
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わが家の失敗と成功|インテリア改革ビフォーアフター
猫との暮らしの中で、インテリアに関する悩みは数えきれないほどありました。
最初は「かわいい」や「おしゃれ」を優先していた私も、今ではすっかり“実用派”に…。
ここでは、わが家で実際にやってみてよかった工夫や、逆に「これは失敗だった!」という体験談をご紹介します。
😿 Before:かわいさ重視で撃沈
✔毛足の長いラグが猫の毛だらけに
✔布張りのソファが“毎日の爪とぎステーション”に
✔麻混カーテンが引っかき傷だらけ
✔白いクッションに毛が絡んでコロコロ地獄
とにかく見た目だけで選んでいたころは、掃除が間に合わず、猫にも人にもストレスがたまる日々でした。
😺 After:素材を見直したら快適空間に
✔毛がつきにくい「ポリプロピレン素材」の洗えるラグにチェンジ
✔ソファは布地のカバータイプに変えて、爪とぎも激減!
✔カーテンは厚手のポリエステル素材にして見た目もスッキリ
✔猫の居場所を確保しつつ、人の動線も快適に
見た目は少し地味になったけど、暮らしやすさと安心感はぐんとアップしました。爪とぎでボロボロになったら、ソワァカバーを変えるだけで模様替えもできて一石二鳥です。
🪡 古くなったソファを“布で目隠し”して再活用!
わが家では、猫にボロボロにされた合皮ソファをそのまま使っていた時期もありましたが、 ある日ふと思いついて、インド綿の大判クロスを掛けてみたところ…
見違えるほどおしゃれで、温かみのある空間に変身!
- 柄や色が豊富でインテリアのアクセントになる
- 猫の毛が絡みにくく、洗えるので清潔
- 季節によって気軽に模様替えも楽しめる
「買い替えなくても工夫次第で快適にできるんだ」と気づけた、うれしい発見でした。
🐾 変えたことで得られたもの
- 吐き戻しや粗相があっても、あわてず対応できる安心感
- 毛が舞い散りにくくなり、掃除の時間が短縮
- 猫が落ち着いて過ごせる場所が増え、いたずらも減った
- 家具の買い替え頻度が下がって、結果的にコスパも◎
「気になるところから一つずつ」でも、生活の質はぐっと変わってきますよ。
🧺 まとめ|猫との暮らしも“ラクして心地よく”は叶う
猫と暮らすと、どうしても「インテリアはあきらめなきゃ」と思いがち。
でも実は、素材や配置のちょっとした見直しだけで、掃除も気持ちもずっとラクになるんです。
✔ 毛がつきにくい素材に変える
✔ 爪が引っかからない表面を選ぶ
✔ 猫の動線や居場所も考える
こうした視点で選ぶことで、猫にとっても人にとってもやさしい空間が自然とできていきます。
「おしゃれ」か「実用」か、どちらかを選ばなくてもいい。
両立できるアイテムや工夫は、意外とたくさんあります。
わが家の猫たちも、のびのび・まったり過ごせる時間が増えて、私も以前よりずっとラクに。
これからも、猫と一緒に“心地よい暮らし”をゆるっと更新していきたいなと思っています。
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