「料理が嫌いなわけじゃない。だけど、今日は本当にやりたくない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
がんばってるはずなのに、毎日キッチンに立つのがしんどくなる。献立を考えるのがおっくう。
「家族のために…」そう思えば思うほど、気力がすり減っていく——
この記事では、料理が嫌いじゃない40代主婦の私が、「毎日がつらい」と感じた理由と、少しラクになるためにやめた家事、そして何もしたくない日でもできる“ダメダメ主婦レシピ”を紹介します。
「ちゃんとしなきゃ」から、「まあいっか」へ。
今日がちょっと軽くなるヒントになれば嬉しいです。
料理が嫌いじゃないのに、毎日がつらい理由
「ちゃんとしなきゃ」の呪い
朝昼晩、誰かのために食事を作る日々。「適当でいい」と思えたら、どれほどラクだろうと思う。でも、心のどこかで「ちゃんと作らなきゃ」「手抜きしたら罪悪感」がつきまとう。
レシピを検索しても、SNSで見かけるのはきれいなお皿とバランスの良い献立。「私、こんなの毎日無理だよ…」とため息をつく。完璧じゃないといけない呪いに、がんばり屋ほど縛られてしまう。
“つくること”より“考えること”がしんどい
ああ今日も仕事を全力でがんばった。
なのに家に帰ってからも仕事が待っている。
「今日の夕飯なににしよう?」この問いに、毎日答え続けるのがしんどい。作業よりも、選択の連続が疲れる。冷蔵庫にあるもので考えて、誰が何を食べたいかを想像して、栄養バランスも考慮して——
これって、フルタイムの仕事より難易度高いんじゃ?と思う日もある。
褒められないのに責められる、家事の理不尽さ
誰かのためにやっているはずの料理なのに、「またこれ?」「味うすい」なんて言われると、心がポキッと折れる。
褒められもしないのに、失敗したら責められる——家事って、理不尽。とくに料理は、毎日のことだからこそ、しんどさが積み重なる。
.
やめてラクになった!家事をがんばらない。
献立を“毎日”考えるのをやめた
かつての私は、「今日のご飯、何にしよう?」という呪文を毎日自分に唱えていました。でもある日、疲れ果ててふと気づいたんです。
「毎日違うメニューじゃなくてもいいんじゃない?」って。
そこで始めたのが“曜日で決める献立”。 月曜はカレー、水曜はパスタ、金曜は丼物。ゆるく決めておくと、迷う時間がぐっと減って気持ちがラクになりました。
冷蔵庫にあるもので“自由献立”の日ももちろんあるけれど、「悩まない日」があるって、それだけでこんなに軽くなるんだって驚きました。
手作りにこだわるのをやめた
以前は、「なるべく冷凍食品やお惣菜は使わないようにしよう」と思っていました。でもある日、体調が悪くてどうしても作れない日があって、試しにコンビニの総菜を出してみたら——
家族は意外と、何も言わなかったんです。むしろ「おいしいね」なんて言ってる。
そのとき気づきました。こだわっていたのは、自分の中の“ちゃんと母さん”像。手作りじゃないとダメなんて、誰も言ってなかった。
今は、頼れるときは冷凍食品・お惣菜・レトルトもフル活用。手を抜くんじゃなくて、自分を守る手段なんだと思うようにしています。
“あとでやる”を決める勇気
ご飯を食べ終わった後、すぐ洗い物を片づけなきゃと思っていた昔の私。でも、疲れているときは、それがものすごく重荷になるんですよね。
そこで私は、「夜は片づけない日」を作ることにしました。 翌朝ちょっとがんばればいい。そう思えたら、気持ちがふっと軽くなったんです。
全部を毎日ちゃんとやらなくていい。 “自分を甘やかす日”をあえて作ることで、また前向きに家事と向き合えるようになりました。
.
それでもしんどい日は、“ダメダメ主婦レシピ”に頼っていい
毎日つくる気力があるわけじゃない。冷蔵庫を開けたまま3分固まって、「もう今日は無理かも…」と思う日が、誰にだってある。
そんな時は、がんばらない日のための“ダメダメ主婦レシピ”に頼ってみよう。「手抜き」じゃない。「私を助けるごはん」だから。
レンジで混ぜ混ぜ虚無オムライス
YouTubeの料理研究家リュウジのバズレシピで紹介された神レシピ。炒めない・包まない・なのにちゃんと“オムライス感”がある!
【材料例】
ごはん、ケチャップ、マヨネーズ。鶏ガラスープと塩コショウ。後で卵。
ごはんにしみたケチャップの香りがたまらない。しかも洗い物がほぼナシ。火を使わないから、猛暑の日や、やる気ゼロの夜にもぴったり。
✔記事の最後にユーチューブを貼ってあるので、作り方を確認して下さいね。
ツナマヨのっけ飯
炊きたてご飯、または冷凍ご飯をチン。そこに、ツナ缶+マヨネーズ+しょうゆ少々を混ぜた“みんな大好きなやつ”を、どーんとのっけるだけ。
「これでいいや」じゃなくて、「これがいい」。疲れてるときにこそ沁みる味。冷蔵庫に何もなくても、ツナ缶さえあれば乗り越えられる安心感。
お好みで、のりやネギ、七味なんかをふると、それだけで“手をかけた風”に見える魔法のレシピです。
インスタント味噌汁+白ご飯の“だけ飯”
もうなにもしたくない…そんな夜は、インスタント味噌汁と白ご飯で「今日はこれでいい」と自分に言ってあげよう。
具入りの味噌汁を選べば、ちょっとしたおかず代わりにもなるし、ご飯にそのままかけて“なんちゃってお茶漬け風”にしても美味。
味噌汁のあたたかさって、心にしみる。料理じゃなくても、ちゃんと「ごはん」になる。
冷凍うどんでつくる、簡単鍋風ごはん
冷凍うどんをチンして、めんつゆで煮るだけ。そこに、冷蔵庫に余ってた野菜や卵をぽんと入れれば、立派な“鍋風うどん”に。手抜きなのに美味しくて栄養満点。
鍋っていうと手がかかるように見えるけど、これなら一人分でもラクにできて、片づけもカンタン。
何より、あったかくてホッとする。寒い日や気持ちが沈む日にもぴったりの、やさしいごはん。
カップ麺+ちょい足しで“手抜き感”をごまかす
今日はもう何もしたくない、でも家族がいる…そんなときは堂々とカップ麺。だけど、そこにちょっとだけ“足す”と、「あれ、これ作った?」って言われるかもしれない。
おすすめは、冷凍野菜ミックスや千切りキャベツをちょい足し。卵を落としたり、ごま油をたらすだけで、急に“料理感”が出てくるから不思議。
インスタントも、工夫次第で愛の味になる。疲れてるときこそ、こういうのがありがたい。
どうしても無理な夜は「冷蔵庫を閉めて寝る」も正解
それでも無理な日はある。冷蔵庫を開けても何もしたくない。台所に立つ気力すらない。そんなときは——もう、冷蔵庫を閉めて寝よう。
「ちゃんとごはん食べなきゃ」って思わなくていい日もある。お菓子をつまんで寝ても、朝が来ればまた食べればいい。
“やらない”ことを選ぶのも、大切な自己防衛。がんばり続けるよりも、休むことが明日の元気につながる。
.
作りたくない日のリアルな声あれこれ
「疲れて帰ってきた日は、コンビニのサラダチキンで済ませる。レンジすら使いたくない日もある」(40代・会社員)
「お腹が空いた家族には『ごめん!今日はカップ麺祭り!』って宣言して、一緒に笑って乗り越えた夜がある」(40代・パート主婦)
「正直、食べないって選択をすることもある。ソファで寝ちゃって、朝になってから冷凍おにぎりを食べたり…」(50代・フリーランス)
「台所に立つのもしんどい日は、子どもに『今日は“自分のごはんの日”だよ』って言って、お茶漬けにしてもらってる」(30代・育児中)
作りたくない日は、みんなそれぞれの“サバイバル術”でしのいでいる。大切なのは、罪悪感じゃなくて、明日また動ける自分を守ること。
.
「やらなかった自分」への罪悪感をほぐす言葉(おもしろ川柳風)
作らなかった。
用意しなかった。
冷凍庫すら開けなかった。
そんな自分に、夜になってそっと罪悪感が押し寄せるときがある。でも、こんな川柳で、ふっと力を抜いてみてくださいね。
今日はもう やらぬ勇気で 自分守る
いいじゃない カップ麺でも 平和なら
ごはんより 寝るほう優先 夜の英断
料理より 私が無事なら それでいい
泣きながら バナナをかじる 夜9時半
料理を休んだ日があるからこそ、「おいしい」と思える日が、もっと大切になる。
“やらなかった私”を責める代わりに、そっと肩を叩いてあげてください。 「今日も生き抜いたね、おつかれさま」って。
私がやめてラクになった“こだわり家事”リスト
「本当はやりたくなかったけど、なんとなく続けていたこと」って意外とあるんです。思い切ってやめてみたら、心と体がラクになったことをご紹介します。
✖食卓に“主菜・副菜・汁物”の3点セットを並べる
✖子どものお弁当をすべて手作りにする
✖買い置き食材を使い切ってからしか買い物しない
✖食事のたびにちゃんと盛り付けしようとする
✖外食やテイクアウトを「甘え」と思って避ける
✖キッチンを毎回ピカピカにリセットする
✖休日は豪華にしなきゃという謎プレッシャー
✖自分の食事を最後にまわす習慣
これらを少しずつやめたら、思った以上に心が軽くなった。
「これも家族のため」「母親として当然」なんて、知らないうちに背負っていた重荷を、ひとつずつ下ろしてみてもいいんです。
.
あなたの“ダメダメごはん”はなんですか?
誰だってあります、「もういいや」ってなる日。 そんな日の“ダメダメごはん”は、自分を責めるものじゃなく、むしろ人生の名場面かもしれません。
- 朝食を晩ごはんに。トースト1枚で終了
- ポテチとコーラで「今日はパーティーだ!」と自分を鼓舞
- 冷凍たこ焼き5個で晩ごはん終了
- ヨーグルトにフルグラをかけて「これはスイーツ」と思い込む
- カップ焼きそば+プリンでフィニッシュ!
笑っちゃうけど、どれも“今日を乗り切った証”。 完璧じゃない食卓のほうが、きっと忘れられない記憶になるんです。
.
“がんばらないレシピ”を持っておくと、明日が変わる
日々に追われる中でも、自分を守るための“逃げ道”として、いくつか「これならいける」レシピを持っておくと気持ちがラクになります。
- 冷凍うどん+めんつゆで“うどん鍋もどき”
- 卵かけごはんにツナをのせた“即席どんぶり”
- カット野菜+コンビニ唐揚げの“手抜きサラダ”
- インスタントスープ+トーストで“洋風ごはん風”
事前に決めておくだけで、「もう無理…」な日もスムーズに乗り越えられます。 “私を助けるごはんメモ”をスマホに書いておくのもおすすめ。
「がんばらない準備」が、未来の自分を救うことって、あるんです。
.
やる気ゼロな私のリアルごはん|リュウジの虚無レシピ
台所に立つ気力ゼロ。
でもなんとか生きている私の救世主が、料理研究家リュウジさんの虚無シリーズです。ごはんだけでなく、パスタ、お弁当などいろんなヒントがいっぱいあります。
ちょっと長めの15分ですが、ながら見でものぞいてもらえたらうれしいです。「私だけじゃなかった」って、思ってもらえたら嬉しいなと思っています。
がんばらなくても美味しいものって案外色々あるんですよね。
まとめ
「ちゃんとしたごはん」より、「自分を大切にするごはん」へ
料理って、誰かのためにがんばることの象徴みたいに語られるけど—— 実は、自分をすり減らしてまでやるものじゃないと思います。
疲れた日は、ツナ缶でも、カップ麺でもいい。むしろ、ちゃんとごはんを休むことで、また“おいしい”って思える日が戻ってきます。
「今日はがんばれなかったけど、私はちゃんと生きた」 そんなふうに言える夜が、もっと増えたらいいなと思います。
誰かのためにがんばっている、すべての人に。 まずは自分に「おつかれさま」を言ってあげてくださいね。