「夏のお墓参り、何を着ていけばいいのか毎年悩む…」そんな声をよく耳にします。40代からの女性にとっては、暑さへの配慮だけでなく、年齢にふさわしい落ち着きや清潔感も意識したいところ。
「カジュアルすぎても失礼かも?」
「黒ばかりじゃ暑そう…」
そんな不安を抱えながら、慌てて服を選ぶことも少なくないはずです。
この記事では、夏のお墓参りにぴったりの服装マナーと、涼しくてきちんと見える着こなし例を、40代以上の大人の女性に向けてご紹介します。暑い季節でも、心をこめたお参りができるよう、快適さと礼儀を両立させたスタイルを一緒に考えていきましょう。
なぜ夏のお墓参りは服装に気をつけたいのか
お墓参りは、亡くなった方への敬意を表す大切な行い。とくに夏は、暑さとマナーの両立が難しく、服装選びに悩む方が多いです。ここでは、なぜ服装が大切なのかを、3つの視点から見ていきましょう。
暑さとの戦いだけじゃない|「見られている場」であること
お墓参りは、一見プライベートなようで、実は他の親族やご近所の目に触れる“公共の場”。「派手すぎないか」「だらしなく見えないか」など、意外と人は見ています。特に女性は、服の色・シルエット・小物の印象が強く残りがち。
見た目だけで人を判断するのは寂しいことですが、大人の女性としての品格は、服装からも伝わるもの。普段着とは少し違う、“きちんと感”を意識するだけでも印象が大きく変わります。
マナー違反と誤解されやすい夏の定番アイテム
夏はどうしても肌の露出が増える季節。しかし、お墓参りでは「涼しければ何でもOK」ではありません。
✔ノースリーブやミニ丈
✔派手なプリント柄
✔サンダルや素足
✔背中が開いたトップス
これらは、一部では不快感を与える可能性もあるため注意が必要です。風通しのよい素材でも、肌の露出を抑えたデザインを選ぶのが理想的。
“涼しくて上品”が叶えば心にも余裕ができる
せっかく心を込めてお参りをしても、暑さで汗だくになってしまっては集中できませんよね。だからこそ、「涼しくて動きやすい」+「落ち着いた印象」が両立できる服装がベスト。
たとえば、風通しの良い麻や綿素材、涼感インナーを使うことで、暑さ対策をしつつも見た目はしっかり上品に見せることが可能です。
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基本の服装マナー|避けたいNGポイントと注意点
夏のお墓参りでは、暑さに対応しながらも「失礼のない装い」を心がけることが大切です。ここでは、最低限おさえておきたいマナーと、ついやってしまいがちなNG例を3つに分けてご紹介します。
色選びの基本|白・黒・ネイビーでまとめると安心
基本は、黒・グレー・ネイビー・白など落ち着いた色味を選ぶのがベター。とくに「黒」は弔事を連想させるので安心感がありますが、夏場は熱を吸収しやすいため、ネイビーやグレーをうまく取り入れると涼しげで好印象です。
柄物はなるべく避け、無地か目立たない模様が好ましいです。
※どうしても柄物を着る場合は、小物や羽織でトーンを抑えると◎
ノースリーブやサンダルはNG?肌の露出は控えめに
いくら暑いからといっても、ノースリーブ・肩出し・ミニ丈のスカートは避けた方が無難です。たとえデザインが上品でも、お墓の前では「軽い印象」に映ることも…。
サンダルも注意が必要で、特につま先が出るタイプはカジュアルに見えやすく不向き。できれば、低めパンプスか足先を隠せるシンプルなスリッポン・ローファーなどがおすすめです。
帽子やサングラスの使い方にも配慮を
日差しが強い季節は、帽子やサングラスでの紫外線対策も大切です。でもお参りの最中やお墓の前では、脱ぐのがマナーとされています。
特にサングラスは、目元が隠れることで相手に不信感を与えることもあるため、使用は移動中のみにして、到着したら外すのが基本です。
UVカットの日傘や、通気性のいい日よけストールなどを上手に使うのもおすすめですよ。
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40代からの女性におすすめ!夏の着こなし例
年齢を重ねるごとに、「若すぎず、でも地味すぎない」バランス感覚が大切に。ここでは、暑さに配慮しつつも上品な印象を与える着こなし3パターンをご紹介します。どれも実際に動きやすく、お墓参りにぴったりなコーデです。
① きれいめワイドパンツ+涼感ブラウス
通気性がよく、足さばきもラクなワイドパンツは、夏のお墓参りに最適。センタープレス入りや落ち感のある素材を選ぶと、より「きちんと感」が出ます。
トップスには、ひじが隠れる程度の涼感素材のブラウスを合わせて。淡いグレーやブルー、ベージュなどを選ぶと、夏らしくも落ち着いた印象に。
・麻混のワイドパンツ
(ネイビー・チャコール)
・冷感加工ブラウス
(七分袖・とろみ素材)
・ローヒールパンプス
② ロング丈ワンピース+カーディガン
風通しの良いロングワンピースは、1枚でコーデが完成する優れもの。選ぶときは、派手すぎない色&無地 or 小花柄など控えめなデザインを。
さらに薄手のカーディガンを羽織れば、冷房対策にもなり、肌の露出も抑えられます。「キレイ見え」と「礼儀」が両立する鉄板スタイルです。
・コットンやレーヨン素材のロングワンピ
(黒・グレージュなど)
・UVカットカーディガン
(長袖or七分袖)
・スリッポン or バレエシューズ
③ シンプルなセットアップスタイル
上下セットで着るだけで「ちゃんとしてる感」が出せるのが、セットアップの魅力。動きやすく、お手入れしやすい素材(ポリエステルやストレッチ素材など)なら実用性もバツグン。
カラーはネイビー・カーキ・グレーなど落ち着いた色合いを選びましょう。小物もベーシックカラーでまとめると、全体の印象がより上品に。
・ノーカラージャケット+テーパードパンツ
・セットアップTブラウス+ストレートスカート
・ローヒールのシンプルなパンプス
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おすすめのショップ紹介|大人の女性に似合う服が見つかるサイト
「こういう服って、どこで買えるの?」そんな方のために、夏のお墓参りにぴったりな、上品で涼しいアイテムが手に入るおすすめのショップをご紹介します。
👗 おすすめのオンラインショップ
1. CLOVERDEPOT(クローバーデポ)
楽天市場内のショップで、シンプルで上品なデザインのアイテムが豊富です。特に、コットン素材のブラウスやテーパードパンツ、リラックスカーディガンなど、お墓参りに適した服装が揃っています。
2. OTONA
ラフでかっこよくてほどよくモード系なので、大人の女性のイメージにぴったりのサイトです。お墓参りでも動きやすく、しかもきちんと感がある服が揃っているので、ぜひ一度覗いてみたくださいね。
3. UNIQLO(ユニクロ)
手頃な価格で高品質なアイテムが揃うユニクロは、シアーカーディガンや涼感素材のワンピースなど、夏のお墓参りに適したアイテムが豊富です。
4. WEAR(ウェア)
ファッションコーディネートアプリで、「お墓参り」のタグで検索すると、実際のコーディネート例が多数見つかります。気に入ったアイテムはそのまま購入も可能です。
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服以外で気をつけたいポイント
どんなに服装が整っていても、小物や身だしなみの“ちょっとした違和感”で印象が変わってしまうこともあります。ここでは、お墓参りに行くときに気をつけたい服以外のポイントをチェックしていきましょう。
足元はパンプス or スニーカー?歩きやすさと上品さのバランスが大切
お墓参りでは、砂利道や階段など、足元が悪い場所も多くあります。だからといって、サンダルはカジュアルすぎますし、ヒールの高い靴は不向きです。歩きやすさ+清潔感を意識した靴選びがポイントです。
おすすめは、
✔ローヒールのパンプス
✔シンプルな黒・ネイビーのスニーカー(装飾の少ないもの)
✔バレエシューズやスリッポン
(足の甲があまり出ないタイプ)
靴下も忘れずに!素足は避け、ベージュや黒など目立たない靴下を合わせるとより好印象です。
アクセサリーやネイルは控えめに
おしゃれを楽しみたい気持ちもあるけれど、お墓参りはあくまで“供養の場”。キラキラとしたアクセサリーや、鮮やかなネイルは避けるのがマナーです。
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ピアスは小ぶりなパールや一粒タイプでOK
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ネックレスはできれば外す、または極シンプルなものを
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ネイルは落とす or ベージュ・クリア系の控えめカラーに
全体的に“華やかさ”よりも、“落ち着き”と“静けさ”を意識すると◎。
持ち物にも“清潔感”を忘れずに
カバンやハンカチなどの持ち物も、服装と同じくTPOを意識した選び方が必要です。
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バッグ
黒やベージュの落ち着いたトートやショルダー。ロゴや柄は控えめに -
ハンカチ
清潔感のある無地やシンプルな花柄がおすすめ -
日傘
白やネイビーなど、派手すぎない色を選ぶと上品 -
飲み物
派手なペットボトルよりも、水筒やカバー付きがおすすめ
また、お線香やお花を持参する際は、ビニール袋ではなくエコバッグや風呂敷に包むと好印象です。
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服装に合わせて用意したい!大人の女性の持ち物リスト
せっかく涼しくてきちんとした服装を選んでも、現地で「うっかり」があると台無しに…。ここでは、着こなし別にあると安心な持ち物を、40代以上の女性目線でご紹介します。心も体もラクになる、“気配りアイテム”をさりげなく忍ばせておきましょう。
👗ロングワンピース+カーディガンスタイルの人におすすめ
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虫よけスプレー(無香タイプ)
→ 草むらの多い墓地では必需品!スプレーは衣類にも使えるタイプを -
涼感インナー(汗取り付き)
→ 見た目は涼しげでも、ワンピの下は汗対策をしっかり -
折りたたみ日傘(黒か紺が無難)
→ 持っておくと日陰ができて移動中も快適
👚ブラウス+ワイドパンツスタイルの人におすすめ
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ハンディ扇風機 or 扇子
→ 広めの墓地を移動するとき、さっと涼をとれる便利アイテム -
替えのインナー or タオルハンカチ
→ 背中に汗をかきやすいブラウスには、予備のインナーがあると安心 -
小さめポーチ or サブバッグ
→ スマホ・財布・タオルだけ入るミニバッグがあると動きやすい
👔セットアップスタイルの人におすすめ
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ウェットティッシュ or おしぼり
→ お墓まわりで手が汚れたときにスマートに使える -
小分け袋やジッパー袋
→ 折れたお線香や、濡れたハンカチの持ち帰り用に -
うちわ(控えめなデザイン)
→ 地域によっては日陰が少ないため、うちわが地味に活躍
🎒共通で持っておくと安心なもの
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数珠(宗派にあわせて)
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ハンドタオル(汗ふき・手洗い用)
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水筒(カバー付きなら印象◎)
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エコバッグ(花や供え物を運ぶ時に)
「着る服」によって、持ち物もちょっとずつ変わってくるから、“その日のスタイルに合わせた持ち物”を用意しておくと、よりスマートに過ごすことができますよ。
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実際にこんな声も|読者のリアル体験&プチ失敗談
服装に気をつけていたつもりでも、実際に現場で「しまった…!」と気づくこともあるようです。ここでは、40代以降の女性たちの“お墓参りファッション”に関するリアルな声をご紹介します。
💬「涼しさ重視にしすぎて、ちょっと後悔…」
「去年の夏、あまりに暑くてリネン素材のノースリーブワンピを着て行ったら、義母に“もう少し隠したほうがいいわね”とやんわり注意されました。
涼しかったけど…今度はカーディガンをちゃんと羽織ろうと思います」(45歳・会社員)
💬「白いパンツが思った以上に透けてた…」
「家を出るときは気づかなかったけど、お墓でしゃがんだときに母がそっと“ちょっと透けてるわよ”と教えてくれて冷や汗…。白ボトムは裏地やインナー、絶対チェックするべきですね!」(50歳・主婦)
💬「靴選びミスで足が真っ黒に…!」
「新品のパンプスで行ったら、墓地の砂利道でヒールが埋もれてしまって歩きづらいし、靴の中も砂まみれに…。次からは、底が平らな靴で行こうと決意しました」(42歳・パート)
💬「黒ワンピにレースの日傘、義姉にびっくりされた」
「おしゃれを意識してレースの日傘をさしたら、義姉に“その傘、法事みたいじゃない?”と一言…。見た目って大事ですね。地味すぎても浮くこともあるんだなと思いました」(47歳・自営業)
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まとめ
~気持ちを整える服選びで、心を込めたお参りを~
夏のお墓参りは、ただ暑さと向き合うだけではなく、「故人を想い、丁寧に向き合う心の時間」でもあります。だからこそ、服装にも気を配りたい。でも、決して無理をして完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、
✔清潔感のある装い
✔露出を控えた、落ち着いたデザイン
✔自分が心地よく過ごせる快適さ
この3つを意識するだけで、きちんと感と涼しさを両立できます。
持ち物を少し工夫するだけでも、体も心もラクになります。「この服なら大丈夫」「この準備で安心」という気持ちが、何よりのお参りのマナーにつながるのです。
~あなたらしく、無理のないお墓参りを~
年齢を重ねるほどに、気づくことや配慮できることが増えていくもの。その気持ちがあれば、どんな服装でも、きっと故人に伝わります。暑い夏も、心地よく、丁寧に。
そんなお墓参りの時間になりますように──。