~「好きなのに避けてしまう」そんな自分がつらい時~
「会いたいのに、会いたくない」
「LINEを返したいのに、既読スルーしてしまう」
「もっと近づきたいのに、気づけば距離をとってしまう」
──そんな“矛盾した気持ち”に、苦しくなっていませんか?
恋愛に限らず、大切な人との関係でこの気持ちは誰にでも起こり得ます。
とくに、自分の感情に正直に向き合っている人ほど、「どうしてこんなふうに思うの?」と、自分を責めてしまいがち。
でも安心してください。
その気持ちは“変”でも“わがまま”でもありません。
心の中に、ちゃんと理由があるんです。
この記事では、「好きなのに避けてしまう女性の心理」と、その気持ちとのやさしい向き合い方をお伝えします。
なぜ「好きなのに避けてしまう」のか?
大切すぎて“怖くなる”心理
恋愛において、相手が特別であればあるほど「失うのが怖い」という気持ちが強くなります。
「嫌われたくない」
「期待に応えたい」
「失敗したくない」
──そんなプレッシャーが心をギュッと縛ってしまい、「自然体」でいることが難しくなるんですね。
結果、避けることで心の安定を保とうとする。
これは防衛本能のひとつであり、あなたの心が“ちゃんと感じている証拠”なのです。
自己肯定感が低下しているサインかも
「私なんかが近づいていいの?」
「私と一緒にいても、相手は楽しくないかも…」
そんな風に、自分の価値を信じられなくなっていると、どんなに好意があっても“後ずさり”してしまうものです。
これは、「好きな人のそばで、自分の自信のなさを見せるのが怖い」という心理。
傷つくくらいなら、最初から距離を置いておこう…と心が“先手を打っている”状態です。
過去の恋愛で傷ついた経験が影響している
以前の恋愛で
「好きになったのに裏切られた」
「信じたのに離れていかれた」
──そんな経験があると、新しい恋でも“似た痛み”を無意識に回避しようとします。
過去の記憶が、「また同じ目にあうかもしれないよ」と、あなたを守ろうとしてくれているんです。
つまり、「避ける=弱さ」ではなく、「避ける=心の回復途中」というサイン。
まずは、そんな自分を否定せずに受け入れることから始めましょう。
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「好きなのに避ける」ってどんな行動?体験談で見る“好き避け”のリアル
「好きなのに距離をとってしまう」──
そんな感情を経験したことがある人は、実は少なくありません。
ここでは、よくある“好き避け行動”を、5つのエピソードでご紹介します。
「これ、私かも」と感じたら、あなたの心が守りたがっているものに、気づいてあげてくださいね。
【タイプ①】LINEの返信ができない私(32歳・看護師)
彼のことは大好き。だけど、LINEの通知が来るとドキッとしてしまい、なかなか返せません。
「もっと気軽にやりとりできたらいいのに」と思う反面、好きすぎて一言一言に悩んでしまう…。
結局、既読だけつけて一晩寝かせてしまい、「なんでちゃんと返せないんだろう」と自己嫌悪。
本当は、ちゃんと向き合いたいのに。
【タイプ②】つい冷たくしてしまう私(27歳・販売職)
職場に気になる人がいて、いつも優しくしてくれる。
でも話しかけられると、なぜかそっけない態度をとってしまう私。
「別に…」って言いながら、心の中では「もっと話したい」って思っている。
なのに素直になれなくて、帰り道で自己反省の嵐。
どうしてこんなことしてしまうんだろう…。
【タイプ③】会う約束を断ってしまう私(41歳・パート)
片思い中の彼から「会わない?」と誘われたのに、なぜか「忙しくて…」と断ってしまった。
本当は会いたいのに、気まずくなったらどうしようとか、変に思われたら?と不安が先にきてしまう。
結局、自分からチャンスを遠ざけているようで、もどかしい気持ちでいっぱいです。
【タイプ④】優しすぎる人を“見ないふり”する私(38歳・独身)
何度か会っている男性。とても穏やかで、私のことを大切にしてくれているのが伝わってくる。
でも、私の方が引いてしまっている。
理由を考えると、「この人を好きになっても、結局またひとりになるかもしれない」という怖さがあるのかもしれません。
傷つきたくなくて、心が勝手に“ストップ”をかけているような感じです。
【タイプ⑤】SNSであえて素っ気なくする私(29歳・会社員)
彼のInstagramの投稿。ちゃんと見てるけど、「いいね」は押さない。
ストーリーも、気づかないフリしてスキップ。
自分でも不思議だけど、どこかで「好意がバレたくない」「察してほしい」と思ってるのかもしれません。
素直に反応できない私に、ちょっと疲れてきている自分もいます。
どのエピソードにも共通しているのは、“好きだからこそ、怖くなる”という気持ち。
自分を守るために、心が自然と距離を取っているだけなんです。
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“好き避けしない人”に共通する、心の整え方とは?
「好きなら、素直に好きって言えばいいのに」
──そう思うのは簡単。でも実際に行動に移すのって、勇気がいるものですよね。
では、好き避けしない人たちは、どうやって気持ちと向き合っているのでしょうか?
いくつかの共通点を見てみましょう。
① 自分の感情をジャッジしない
好き避けしない人は、「どんな気持ちもあっていい」と受け入れる姿勢を持っています。
「会いたい」「ちょっと怖い」「傷つくのが不安」──
それらすべてを“良い・悪い”で判断せず、「今の私、そう感じてるんだね」と素直に認めるのです。
感情をジャッジしないことは、自分に優しくなる第一歩。
結果として、心に余裕が生まれ、“避けなくて済む状態”が整っていきます。
② 完璧な返答・行動を求めない
「LINEはこう返さなきゃ」
「デートではこの話をしないと」
など、自分に対するハードルを低くしているのも特徴です。
好き避けしてしまう人は、つい“理想の自分像”を追いかけがち。
でも、好き避けしない人は「ちょっと噛んでもいい」「返事が短くてもいい」と思えているから、自然に関われるのです。
③「断られても、自分の価値は変わらない」と知っている
いちばんの鍵はこれかもしれません。
相手に拒まれても、冷たくされても、「私はダメな人間じゃない」と思える“軸”がある人は、堂々と向き合えます。
好き避けをしない人は、「好き」と伝えることを、自分の価値とは切り離して考えているのです。
これは決して“強い人”だからできるのではなく、少しずつ心の中に自己肯定感を育ててきた人なんです。
④「嫌われても、私は私」と思える小さな習慣を持っている
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好きな服を着る
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好きな香りをまとう
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自分の時間を心地よく過ごす
そんな“小さな自己肯定の積み重ね”が、「好きな人の前でも私でいよう」と思える土台を作ってくれます。
つまり、好き避けしない人たちは、恋愛だけに頼らずに“日常で自分を大切にしている”人たちでもあるんです。
「私も、そんな風に心を整えていきたい」
そう思えたら、それがもう最初の一歩。
少しずつ、あなたの心の中にも、“安心して好きでいられる場所”が育っていきますよ。
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矛盾する気持ちを責めなくていい理由
「会いたいけど会いたくない」は自然なこと
人の感情は、白か黒ではなく、グラデーションです。
「好き=一緒にいたい」だけではなく、「好きだからこそ怖い」「好きでも今はしんどい」など、いろんな気持ちが同時に存在しても不思議ではありません。
迷ったり、揺れたりすることこそ、あなたの心が繊細で、まっすぐな証。
どうか、その複雑さを「ダメな自分」と決めつけないでくださいね。
無理に感情を正そうとしないでいい
「好きなら好きって、ちゃんと向き合わなきゃ」
「避けてるなんて、失礼じゃないかな…」
そんな風に“自分にムチを打つような言葉”は、余計に心を疲れさせます。
大事なのは、“そのままの気持ち”を否定せずに感じきること。
あなたの中にある“YES”と“NO”の両方を、そっと受け止めてあげてください。
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避けてしまう自分との、やさしい向き合い方
感情を書き出してみる
モヤモヤした気持ちは、頭の中でグルグルさせるより、紙に書いて“見える形”にするのが効果的です。
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「会いたいと思ってるけど、気が重い理由は?」
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「避けているのは、何を守ろうとしているの?」
自分に問いかけながら、言葉を出していくと、感情が整理されていきます。
「理由のない感情なんてない」──そう信じて、丁寧に言葉にしてみましょう。
“安全な距離”から始めてみる
無理に距離を詰めようとしなくて大丈夫。
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「今日はLINEを返すのはやめて、スタンプだけにする」
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「会う代わりに、SNSをちょっとのぞくだけにする」
そんな“低刺激な関わり”から少しずつ動いていくのも、立派な前進です。
心が自然と動くタイミングを、自分で見つけていきましょう。
自分を整える時間を大切にする
避ける自分がしんどいと感じたら、相手との関係よりも、自分との関係を整える時間にシフトしてみてください。
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朝の散歩
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好きな音楽
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丁寧なスキンケア
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美味しいお茶を入れる時間
自分自身が「ちょっと元気かも」と思える時間が増えていくと、自然と“会いたい”気持ちも整っていきます。
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揺れる心への、やさしい問いかけ
「今の私、本当はどうしたい?」
その問いに、すぐ答えが出なくてもかまいません。
“揺れている”という事実が、あなたが自分の心にちゃんと向き合っている証拠です。
会いたい気持ちも、会いたくない気持ちも、あなたの大事な感情。
どちらかを否定しなくていい。
どちらも「あなた」なのです。
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今日からできる“小さな一歩”|心を整えるやさしい習慣
好きなのに避けてしまう自分に気づいたとき、
「私ってめんどくさい」「どうしてうまくできないんだろう」なんて責めたくなってしまうかもしれません。
でも、心はすぐには変えられなくて当たり前。
だからこそ、**今日からできる“ほんの少しのこと”**を大切にしてみませんか?
①「感情を書き出す」だけでもOK
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ノートやスマホのメモ帳に、感じていることを正直に書いてみる
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「好きだけど怖い」「本当は近づきたい」など、そのままでOK
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言葉にすることで、気持ちが整理されていきます
②「行動しない選択」も、自分への優しさ
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無理にLINEを返さなくていい
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「今は少し休む」を選んでも大丈夫
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避けている自分も、あなたの大切な一部だから
③「自分を整える時間」を意識的につくる
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好きな香りのハンドクリームを塗る
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お気に入りの飲み物をゆっくり飲む
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スマホを見ずに、数分だけ深呼吸してみる
たったこれだけでも、「私を大切にしている」実感が心を癒やしてくれます。
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まとめ
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「好きなのに避けてしまう」は、心が繊細な人の自然な反応
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相手よりも“自分を整えること”が先
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無理せず、感情を言葉にしながら、少しずつ前へ
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矛盾した感情を抱く自分を、責めなくていい
「ちゃんと向き合いたい」
そう思っている時点で、あなたの心はとてもやさしくて誠実です。
ゆっくりでいいから、その気持ちの先にある「本音」に気づいていけますように。
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