文章を書いていると、
ふと手が止まる「つづく」と「つずく」。
テレビではよく見かけるのに、
いざ自分で書こうとすると
「どっちだったかな?」と不安になること、ありませんか。
音は同じ。
意味も分かっている。
それなのに、表記だけがあいまい。
この記事では、
「つづく/つずく」で迷いやすい理由を整理しながら、
正しい表記と、迷わず判断できる考え方を
できるだけシンプルに解説します。
読み終わるころには、
この言葉で手が止まることはなくなるはずです。
まず結論|正しいのは「つづく」
最初に答えです。
⭕ つづく
❌ つずく
正しい表記は 「つづく」。
「つずく」という書き方は、日本語として誤りです。
テレビの最後に出る「つづく」を見慣れている人も多いですが、
文章として書こうとすると、
「ず/づ」どちらだったか不安になる人は意外と多い言葉です。
.
なぜ「つずく」と迷ってしまうのか
「つづく/つずく」で迷うのは、
単なる勘違いではありません。
実は、いくつかの要因が重なっています。
音では区別できないから
まず一番の理由は、
音だけでは違いが分からないことです。
「つづく」も「つずく」も、
声に出して読むと、ほぼ同じ音に聞こえます。
日本語では、
「ず」と「づ」を発音で厳密に使い分けることは、
ほとんどありません。
そのため、
耳で覚えている言葉ほど、
書くときに不安になりやすいのです。
「ず」のほうが圧倒的に見慣れているから
日常で目にする言葉を思い出してみてください。
-
みず
-
かず
-
えらばず
-
しらず
こうした「ず」を使う言葉は多く、
無意識のうちに
「ず=よくある形」という印象が強くなっています。
その結果、
「つづく」よりも
「つずく」のほうが自然に見えてしまうことがあります。
「ず・づ」のルールを思い出そうとしてしまうから
「ず・づ」で迷ったとき、
多くの人はこう考えます。
何かルールがあったはず
濁点の使い分け、どうだったかな…
でも実際には、
「つづく」は
ルールで作られた形ではありません。
言葉として、
最初から 「つづく」 と決まっています。
ルールで判断しようとすると、
かえって混乱してしまうのです。
変換が“決定打”をくれないから
スマホやパソコンの変換も、
迷いを助長します。
間違った形を入力しても、
それっぽい候補が出ることがあり、
これでも通じるのかな?
どっちでもいいのかも?
と感じてしまいます。
ですが、
変換結果は「正解」を保証してくれるものではありません。
迷うのは、むしろ自然なこと
ここまで見てきたように、
-
音では区別できない
-
見慣れた形に引っぱられる
-
ルールで考えようとして混乱する
-
変換がはっきりしない
これだけ条件が重なれば、
迷うのは当然です。
だから、
「つずく」と一瞬思ってしまうのは、
日本語が苦手だからではありません。
だからこそ、意味で判断するのがいちばん確実
「つづく」は、
意味がはっきりしています。
「続く」「終わらずに先がある」
この意味なら、
表記は最初から 「つづく」。
音や見た目で考えず、
意味で判断する。
それが、いちばん迷わない方法です。
.
ここがポイント|「つづく」は言葉として決まっている
「つづく」がややこしく感じるのは、
「ず・づのルールで考えようとしてしまう」からです。
でも実は、
この言葉はルールで作られたものではありません。
「つづく」は、あとから形を作る言葉ではない
たとえば、
-
行かず
-
言えず
こうした言葉は、
「行く」「言える」という動詞に、
否定の「ず」を後から付け足しています。
一方で「つづく」は違います。
-
「つづ」+「く」
-
「つず」+「く」
と分解して考える言葉ではなく、
最初からひとつの言葉として存在しています。
だから、
-
「ず」か「づ」かを選ぶ
-
ルールに当てはめて考える
必要がありません。
「続く」とセットで覚える言葉
「つづく」は、
意味と表記が 漢字とセットで固定されています。
-
続く
-
続ける
-
続いている
これらはすべて、
同じグループの言葉。
ひらがなにするときも、
その形が変わることはありません。
👉 「続」が入る言葉は、
👉 すべて「つづ〜」
と覚えてしまって大丈夫です。
だから「つずく」は考えなくていい
もし「つずく」が正しいとしたら、
漢字はどうなるでしょうか。
-
❌ 续く
-
❌ 続ずく
どれも成立しません。
「続く」という漢字に対応する読みは、
最初から 「つづく」 しかないのです。
ここを理解すると、迷いが一気に減る
-
音で判断しない
-
見た目で迷わない
-
ルールを思い出そうとしない
「言葉として決まっている」
この一言で片づく。
だから、「つづく」は
考えなくていいタイプの言葉なんです。
まとめると
-
「つづく」は否定ではない
-
ず・づの選択問題ではない
-
「続く」とセットで最初から決まっている言葉
👉 だから 「つづく」なのです。
.
「ず」は否定のときだけ使う
「ず」には、はっきりした役割があります。
-
行かず(行かない)
-
言えず(言えない)
-
出来ず(出来ない)
このように、
否定(〜しない)を表すとき専用です。
だから「つずく」にはならない
「つづく」は否定ではないため、
否定専用の「ず」を使う理由がありません。
この場合の「づ」は、
-
何かを付け足したもの
ではなく、 -
言葉として最初から含まれている音
です。
そのため、
❌ つずく
❌ つずける
とは書かず、
⭕ つづく
⭕ つづける
と決まっています。
.
「続ける/続いている」などの派生も同じ
「つづく」だけでなく、
似た形の言葉もすべて同じ考え方です。
-
続ける
→ 自分の意思で、状態を保つ・やめずに行う -
続いている
→ 途中で切れず、今も状態が保たれている
どちらも意味は違いますが、
共通しているのは
「終わらずにつながっている」という点。
このグループの言葉は、
すべて漢字で 「続」 が使われます。
だから、ひらがなでも
-
つづく
-
つづける
-
つづいている
と書き、
「つず〜」になることはありません。
意味が「続く」「続ける」なら、
表記も迷わず 「つづ〜」 でOKです。
.
1秒で判断するコツ
迷ったら、これだけ覚えておけばOKです。
👉 漢字で「続く」と書けるなら「つづく」
-
続く → つづく
-
続ける → つづける
意味が
「続く・終わらない」なら、
表記は最初から決まっています。
コラム|ローマ字で「つづく」と書くとき、どれが正解?
ちょっとおしゃれに、
ローマ字で「つづく」と書きたいとき、
つづりに迷ったことはありませんか。
-
tsuduku?
-
tsuzuku?
結論から言うと、
一般的で自然なのは「tsuzuku」 です。
ローマ字では、
「づ」は zu で表されることが多く、
「つづく」は tsuzuku と書かれるのが一般的です。
ただし、
ローマ字表記は日本語ほど厳密なルールがあるわけではないため、
表記が揺れることもあります。
だからこそ、
日本語の文章では 「つづく」、
ローマ字では 「tsuzuku」 と覚えておくと安心です。
.
Q&A|よくある質問
Q:学校ではどう習ったっけ?
A:学校では「ず・づ」の細かい使い分けまでは、あまり深く扱われないことが多いです。
そのため、大人になって文章を書く機会が増えてから、改めて迷う人が多い言葉です。
Q:「つづく」と「つずく」、どちらも通じる?
A:意味は伝わる場合もありますが、正しい表記は 「つづく」 だけです。
文章や仕事の文面では、「つずく」は誤りとして見られることがあります。
Q:公的な文章や新聞ではどう書かれている?
A:公的文書・新聞・辞書では、すべて 「つづく」 に統一されています。
迷ったときは、正式な表記に合わせて「つづく」と書けば安心です。
.
まとめ
「つづく/つずく」で迷うのは、
音が同じで、見慣れた表記に引っぱられてしまうから。
でも、答えはとてもシンプルです。
-
正しい表記は つづく
-
「つずく」は使わない
-
意味が「続く・終わらない」なら つづく
-
漢字で「続く」と書ければ、ひらがなも つづく
このポイントさえ押さえておけば、
もう書くたびに立ち止まることはありません。
迷いやすい言葉ほど、
一度整理してしまえば、あとはずっと楽になります。



