まず結論|正しいのは「ちぢむ」
最初に答えからお伝えします。
⭕ ちぢむ
❌ ちじむ
正しい表記は 「ちぢむ」 です。
「ちじむ」という書き方は、誤りになります。
服が縮むとき、寒さで体が縮こまるとき、
筋肉や距離が小さくなるとき——
どんな場面でも、正解は ちぢむ です。
実は「ちぢむ」は多くの人が迷う言葉
この「ちぢむ/ちじむ」の迷い、
実はかなり多くの人が経験しています。
-
スマホで変換すると、どちらもそれっぽく見える
-
音で聞くと「じ」にも「ぢ」にも聞こえる
-
学校で習った記憶があいまい
そのため、
あれ?
ちぢむだっけ…ちじむだっけ…
と、書く手が止まりやすい言葉のひとつです。
なぜ「ちぢむ」が正しいのか(ざっくり)
細かい文法の話を抜きにすると、
ポイントはとてもシンプルです。
👉 「縮む」は、もともと「ぢ」を使う言葉
「ちぢむ」は、
昔からこの形で使われてきた言葉で、
後から「じ」に変えられるものではありません。
つまり、
-
できず/できづ のように
後ろに付ける形ではなく -
単語そのものとして「ちぢむ」
と覚えてしまえばOKです。
迷ったら、こう覚えておくと安心
-
漢字で書くと 「縮む」
-
ひらがなにすると 「ちぢむ」
-
「ちじむ」にはならない
まずはここだけ押さえておけば大丈夫。
このあとで、
なぜ「ちじむ」と書いてしまいやすいのか、
「ちぢめる」「ちぢれる」などの形、
そして「つづく」との違いについても
順番に整理していきます。
.
2:なぜ「ちじむ」と迷うのか
「ちぢむ」が正しいと分かっていても、
実際に書こうとすると
「ちじむ…だったかも?」
と不安になる人は少なくありません。
それには、ちゃんと理由があります。
① 音で聞くと区別がつかない
まず一番大きな理由は、音です。
「ちぢむ」は、発音すると
ほとんどの場面で「ちじむ」と聞こえます。
会話の中では
「じ」と「ぢ」を聞き分けることはほぼなく、
音だけで正しい表記を判断するのは難しいのです。
② 「じ」を使う言葉のほうが見慣れている
私たちが普段目にする言葉は、
-
じぶん
-
じかん
-
だいじ
-
まじめ
など、「じ」を使った表記が圧倒的に多いです。
そのため、
同じ音なら、じのほうが自然そう
と、無意識に感じてしまい、
「ちじむ」と書いてしまいやすくなります。
これは感覚の問題で、
間違った考え方というわけではありません。
③ 変換が混乱を招きやすい
スマホやパソコンで
「ちじむ」と入力すると、
漢字の 「縮む」 に変換されることがあります。
すると、
あれ?
ちじむでも合ってるのかな?
と、余計に迷ってしまいます。
ただしこれは、
変換が正しい表記を保証しているわけではありません。
変換できる=正解、ではない
という点も、迷いやすさの原因です。
④ 学校で習った記憶があいまいになりやすい
「じ・ぢ」の使い分けは、
小学校や中学校で一度は習っています。
ただ、
-
いつ習ったか覚えていない
-
テストが終わって忘れた
-
大人になって使う機会が増えた
という人がほとんど。
その結果、
知っているはずなのに自信が持てない
という状態になりやすくなります。
迷うのは自然なこと
ここで一つ、安心してほしいことがあります。
「ちじむ」と迷ってしまうのは、
-
国語が苦手だから
-
日本語に弱いから
ではありません。
音・見慣れた表記・変換・記憶のあいまいさ。
迷いやすい条件がそろっている言葉
それが「ちぢむ」なのです。
次の章では、
「ちぢむ・ちぢめる・ちぢれる」を
まとめて整理していきます。
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3:ちぢむ・ちぢめる・ちぢれるをまとめて整理
「ちぢむ」で迷う人が多いのは、
似た形の言葉がいくつかあるからです。
ここで一度、
セットでまとめて整理しておきましょう。
基本はこの3つ
まず、よく使われる形はこの3つです。
-
ちぢむ(自然に小さくなる)
-
ちぢめる(意図的に小さくする)
-
ちぢれる(縮れて形が変わる)
どれも共通して、
ひらがなは「ぢ」 を使います。
それぞれの意味を確認
意味も、難しくありません。
-
ちぢむ
服が洗濯で縮む/寒さで体が縮こまる
→ 自然に小さくなる -
ちぢめる
ズボンの丈を縮める
→ 人が意図的に小さくする -
ちぢれる
髪の毛が縮れている
→ 縮んで形が変わる
👉 状態や使い方は違っても、
表記はすべて「ぢ」 で共通です。
「ちじむ」「ちじめる」にはならない
ここが一番大事なポイントです。
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❌ ちじむ
-
❌ ちじめる
-
❌ ちじれる
これらは、
現代仮名遣いでは正しくありません。
漢字で書くとすべて
-
縮む
-
縮める
-
縮れる
になるので、
ひらがなにするときは「ちぢ」
と覚えてしまうのが安全です。
迷ったら、漢字を思い出す
どうしても不安なときは、
この方法がいちばん確実です。
👉 「縮」という漢字が浮かぶかどうか
浮かんだら、
ひらがなは ちぢ〜 でOK。
-
縮む → ちぢむ
-
縮める → ちぢめる
-
縮れる → ちぢれる
これだけで、
かなり迷いが減ります。
.
「ぢ」を使う、ほかの言葉はある?
「ぢ」を使う言葉は、実はとても少ないです。
そのため、「ちぢむ」以外は、見かける機会も限られています。
代表的なものをいくつか挙げると、次のような言葉があります。
日常で見かけることがある言葉
-
ちぢれる
→ 縮れて、くるくるした状態になる
(例:ちぢれ毛、ちぢれた紙) -
ちぢみ
→ 縮んだ状態・縮ませたもの
(例:服のちぢみ、ちぢみ料理)
これらはすべて
👉 「ちぢむ」から派生した言葉です。
知っていれば迷わない言葉
-
鼻ぢ(鼻血)
-
血ぢ(血路など)
これらは
👉 言葉として固定されていて
👉 書くときに「じ・ぢ」で迷うことはほとんどありません。
なぜ「ちぢむ」だけが、こんなに迷われるのか
理由はシンプルです。
-
音が「ちじむ」と同じ
-
日常文でよく使う
-
活用して文章の途中や最後に来やすい
この条件が重なっているのが、
「ちぢむ」だけなんです。
ここは、こう覚えればOK
-
「ぢ」を使う言葉は、数がとても少ない
-
その中で、実際に迷いやすいのは ほぼ「ちぢむ」だけ
-
迷ったら「これは“縮む”の意味?」と考える
👉 「“縮む(小さくなる)”という意味なら」=『ちぢむ』
ちなみに、「ちぢむ/ちじむ」で迷いやすい理由の多くは、
発音が同じに聞こえることと、変換の影響です。
音だけでは区別できず、予測変換でも迷う形が出るため、
書く瞬間に不安になる人が多いのは自然なことです。
.
1秒で判断するコツ
迷ったときは、考え込まなくて大丈夫です。
この1つだけで判断できます。
👉 意味が「縮む・小さくなる」なら「ちぢむ」
-
洗濯で服が縮む → ちぢむ
-
寒さで体が縮こまる → ちぢむ
不安なときは、
一度 漢字で「縮む」 と書いてから、ひらがなに戻す。
それだけで、答えは決まります。
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Q&A(よくある質問)
Q:学校ではどう習う?
A:学校文法でも正解は「ちぢむ」です。
「じ・ぢ」の使い分けは細かく扱われないことも多く、
大人になってから迷う人が多いポイントです。
Q:公的文書では?
A:公的文書・新聞・辞書でも表記は 「ちぢむ」 に統一されています。
「ちじむ」は誤りです。
Q:変換ミスが不安なときは?
A:意味を確認するのが一番確実です。
「縮む」の意味なら、変換結果に関係なく 「ちぢむ」 と書いてOKです。
※ こうした日本語の迷いが気になる方は、
大人が楽しく学べる本を
手元に一冊置いておくと安心です。
子供向けですが、気になるところだけ拾い読みできて、親子で楽しめますよ。
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10才までの基礎がため 間違いやすい日本語1000 きっずジャポニカ・セレクション [ 曽根 脩 ]
.
.まとめ
「ちぢむ/ちじむ」で迷うのは、
国語力が足りないからでも、注意不足だからでもありません。
発音が同じで、
日常でもよく使う言葉だからこそ、誰でも一度は迷います。
でも、覚えることはとてもシンプルです。
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「縮む(小さくなる)」という意味なら ちぢむ
-
「ちじむ」という表記は使わない
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迷ったら、漢字で「縮む」と考える
この3つを押さえておけば、
もう書くたびに不安になる必要はありません。
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